井上ひさしの読書眼鏡

ここ10年ほど誰もが懸念した通り、日本は本格的に災害列島になってしまった。

どうすべきかを論じるほど知恵も知識も持たぬ私であるが、自分で身を守れる範囲内はなんとかせねばと思う次第なのだが、もうそれしか言えない。

暑さについても徐々に暑くなってきたというより、30年ほど前から急激に暑い日が現れてきた感がある。

東北などそのちょっと前まで冷夏だなんだと海にも入れない夏がいくつもあったのだから。

以前温暖化について調べた折り、はっきりしたことはわからないが自然現象の一つであり........という説を見たとき、暑さに弱い私はシロクマが先か私が先かと考え抜き、やはり最後は体力なのだとひとり納得。

今日もあと3回ぐらい階段の昇降をしておこうと思う(真面目な話ですよ)

自然に、社会に、適応できた生物だけが生き残る。

 

井上ひさしの読書眼鏡 (中公文庫)

井上ひさしの読書眼鏡 (中公文庫)

 

井上ひさしの読書眼鏡」 

2001年から2004年にかけて新聞に掲載された井上氏の書評集。

とにかく彼は大江健三郎の本がお好きらしく(あの文章からは良くわかることだが)わずか30、40冊の紹介の中に大江本だけはいくつも載せてある。

ここではその何冊かの詳細は省くが、二人の会話の中で井上氏は不眠症の克服について大江さんに尋ねている。

すると大江氏はすかさず、辞書を読むこと、これは効きますと答えている。

ほぅ、なるほど。

 

他にもさすがは選び方が読書家井上さんだと思う本ばかりなのだが、その中でも全著作について解説をもった作家がいる。

それは米原万里

才媛の誉れ高きこの女性の著作を私は未だ読んだことがない。

この度井上氏の書評でそれに触れることになった私だが、そのいくつかのページをすっ飛ばした。

あまり情報を入れたくなかったのである。

そう、私の目前には米原女史の本が置いてある。

今まさにそれに手を伸ばそうと 伸ばそうと 伸ばそうと

まだ、しない。

待って、西田幾多郎やっつけてから行くから。

 

さて、巻末には藤沢周平氏との思い出なども掲載されており、全体のボリュームは少なく薄めの本ではあるけれど、なかなか楽しめる大人の作りになっております。

 

私はもちろん何があっても良く眠れるほうだが、辞書には大変興味があるので、いくつか見繕ってみようと考えているところ。

よし、こうなったら一生を読み手として捧げてやる。

ただし、書き手ではないので期待しないように。