奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール

私が「べた」という言葉を初めて聞いた、いや、意識したのはもはや20年以上も前になる。

今でこそ誰でも知っているこの「べた」だが、その頃は頻繁に使われることのない言葉だった。

 

あるとき「べたって?」と聞き返す私に、友人は「ありきたりという意味だよ」と教えてくれた。

何をかいわんや (角川文庫)

何をかいわんや (角川文庫)

 

「何をかいわんや(角川文庫)」のナンシー関によると、

「ベタ」という言葉はわかりにくいかもしれないが、「コテコテ」とか「お約束」とか「案の定」「待ってました!」みたいな感じ。最近ではとかく否定的に使われる。私も非建設的な姿勢だと思う。

 と、説明している。

お、今日はナンシー関か、と思ったそこのあなた。

違います。

 

そして昨今のデジタル大辞泉によると

「べた」俗にひねりがなく、面白みに欠けるさま。

とある。

私は今でも友人の語った意味が一番納得できるものだと思っている。

 

 「奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール

さて、私が30代の頃、かれこれ随分前になるが「好きなタイプは?」と聞かれれば速攻で「奥田民生」と応えていた。

私にとって、というか世間にとって彼は、それほどの決定的アイコンだった。

なので、この映画のタイトルは私にとってはなんの不思議もないのだが、一般的には何を今更奥田民生?であろう。

 

ま、とにかく民生の楽曲がすべての映画である。

最初っから最後まで、民生の歌声しか聞こえーん(笑)

内容は、えぇ、悪い女に引っかかるべたな映画っちゃべたやな。

それでもしかし、彼女をホテルへと連れ込む場面と最後の立ち食いそば屋は名シーンだ。

 

ただの軽い映画だと思われがちだし、若い人にゃ多分わからんだろう。

枯れてからこそわかる境地かな(苦笑)

 

せつねー。

 

奥田民生になりたいボーイ 出会う男すべて狂わせるガール 完全版

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