いろいろあった人へ

好きな男性の作家は?と聞かれたら、迷わず

太宰治安部公房と応える。

友人のいない私でも時に本の話をする知人が幾人かいないこともないのだが、ある時

夏目漱石ってわからないのよね」と私がいうと

「あなたにおっさんの気持ちはわからないだろう」と即座に言われた。

いろいろあった人へ 大人の流儀 Best Selection

いろいろあった人へ 大人の流儀 Best Selection

 

「いろいろあった人へ 大人の流儀 伊集院静

実はこの方の小説を未だ読んだことはない。

随筆も今回手に取ったのが初めてである。

自分でもなぜ今頃(?)読む気になったのかわからない。

伊集院さんといえばもう随分前になるが、あの有名な前妻との結婚で世間を賑わし、その後のご不幸、飲みすぎて時にお外で寝てる人という記憶だけ。

そして、ほんのたまに彼の自宅の前を車で通るくらいのすごく遠い近所ではある。

 

辛い別れをしてきたひと。

素晴らしい出会いをしてきたひと。

 

大人の男と銘打ったこの本を前に、毎度毎度謙虚さのかけらもない表現しかできない自分が情けないが、こちらが恥ずかしくなってしまうほどの本当に素直な文章を書かれるひとなのだと初めて知った。

無頼とは素直な人のことをいうのかもしれない。

 

おっさんの気持ちがちょっぴりわかるほどの大人になったということか。

うむ、オススメ。

(旅先で読んでー)