遠離一切顚倒夢想

その昔、自撮り王といえば植村直己であった。

単独行の彼はあちらこちらの冒険でたくさんの写真を残してくれている。

 

その中の1枚、北極点行きの写真だったろうか。

荷物をたくさん積んだソリに旗が立てかけてあって、そこには友人たちからのメッセージが添えられていた。

ネットを探してみたが見つからないので遠い記憶の彼方から、するりするりと引っ張り出して見る。

その中に般若心経の一節が書かれていた。

 

心無罣礙 無罣礙故 無有恐怖 遠離一切顚倒夢想 

 

簡単に訳してみると、心にわだかまりがなければ自由自在、死への恐怖さえもなくなる。あらゆる誤った考えから離れてしまえ、と、こんな感じ。

これから前人未到の冒険をする彼にとって心強い素晴らしい言葉だと思った。

ナイス、友人。

 

そしてつい最近、読み返していた漫画のセリフにこれと似た言葉をみつけることになる。

 

 

主人公がこれから金を強奪しようって場面で仲間に放つ言葉。

 

バカな頭で考えた予定調和なセコい計画と強運やインスピレーションは無関係なんだよ

 

さて、上記の般若心経とどこが似ているのかって?

これがまた出所が一緒なんですよ。

たぶん。

 

んー、こう書いちゃうと宗教くさくなるからヤなんだけど、

暑い最中、一軒一軒歩き回りながら冊子を配り、神が宇宙がと説明するおばちゃんと、今、このキーボードを叩いているおばちゃんのどこが違うのかと問われれば、広い視野で見てしまうと大差はない。

ただたぶん、一緒の人間ではあるが、少し種類が違うとでも思っていただけたらいーわねー。

(チコちゃん風)

 

ずいぶん昔になるが秋田に住んでいた頃、しんしんと雪の降る中、キッチンの窓を開けると積もった雪の上を静かに何かが通り抜けるのを見た。

慌てて外へ飛び出した私が見たものは、

 

6匹のハスキーとマラミュートに引かせた犬ぞりであった。

 

そりゃもう、あーた、驚いたのなんのって(笑)