絶対不可能

チベット死者の書」を読んでから、もう少し掘り下げてみようかとチベット関連の本を数冊買ってあったのだが、木村秋則さんの「奇跡のリンゴ」を数年ぶりに読み返してしまい、また別ルートを進むことになった。

 

奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家 木村秋則の記録 (幻冬舎文庫)

奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家 木村秋則の記録 (幻冬舎文庫)

 

 

無農薬でリンゴを作るという絶対不可能を可能にした男。

大変に売れた本なので読まれた方もたくさんおられると思うが、しかし、読み返してもすごい本である。

いや、すごい人なんだ、この人は。

 

一人の天才が育つとその周りには死体が増える。

偉業ってのはそんなもんだよねぇ。

肥やしとも犠牲とも名のつかないものなのかもしれない。

 

もちろん木村さんの周りには死人が出たはずもなく、枯れたのはリンゴの木だったが、彼にすればそれは命なのだから。

読み進めるうちにどうしてもリンゴの木と人間が重なる・・・

病気の人間が薬をやめたら・・・難しい話だ。

 

今回は一部抜粋なんて不粋なことやめよう。

皮まんま、がぶっと1冊丸ごといってくれ。

 

この木村さんが影響を受けたのは、自然農法の福岡正信さんであることは知っていたし、この方の本はもう20年近く前に読んでいたのだが、木村さんの本を読んだらたまらなく読み返したくなって、気づいたら図書館に駆け込んでいた、私。

 

無〈3〉自然農法

無〈3〉自然農法

 

 

分厚い本を3冊も抱えて帰ってきたのだが、2週間で本当に読めるのかしら。 

 

話を戻すが、木村さんから丁寧に丁寧に取材を続け、リンゴの樹の下で原稿を書き上げたこの石川拓治さんの文章が、もぅ素晴らしいっ。

これは棺桶を共にする本かもしれない。

いやもう、棺桶まで本を持ち込むのはやめにしようぜ(笑)

 

そのうち、果樹植えたり野菜作り始めても笑わないでね。