それでも人生にイエスと言う

父からはたくさんのものを与えられた。

愛情そして食べ物や生活に関わる諸般を除き、印象に残っているプレゼントは二つ。

一つ目は小学生のときに贈られた本。

それはフランクル強制収容所での体験記「夜と霧」だった。

 

ご存知の通り「夜と霧」には大量虐殺に関する写真が載っている。

父からすれば文章は読めないにしても、これらの写真をどうやら私に見せておきたかった様子。

それが10歳の娘に与える本だったのかどうかはわからない。

 

フランクルは日本では実存分析のロゴセラピーで有名。

(ロゴセラピーについてはまたいずれ)

アウシュビッツからの生き残りである彼は、精神科医として過ごしたが、この「それでも人生にイエスと言う」も後の著書である。

 

何がおきても人間の尊厳を失わず、生きる希望を捨てない。

生きるとは人生に問いかけるのではなく、人生から問われているのだと、彼は語る。

 

今回皆さんにたくさんご紹介しようと思い、引用箇所に付箋をばこばこつけたけど、やめておきましょう。

かいつまんで紹介するような本じゃないし。

 

ちなみに父からの二つ目のプレゼントは先の震災の津波のDVDであった。

(彼が坂を登りきったとき、津波が押し寄せたという現実がある)

もちろんホロコーストと震災を一緒にすることはできないが、この二つの驚異はどこか似ている。

今のところホロコーストの心配がない日本人が死を意識するのは余命宣告くらいか。

 

呑気な日本人はケツに火がつかないと動かない。

ましてケツに火がついたら生きる意味なんて考える暇もない。

 

さて、余命3ヶ月と明日もし告げられたら、

 

君は笑えるかな?

 

それでも人生にイエスと言う

それでも人生にイエスと言う

 

 

 

夜と霧――ドイツ強制収容所の体験記録

夜と霧――ドイツ強制収容所の体験記録