夏の終り

「夏の終り 瀬戸内寂聴

 

冒頭は風呂へ行くと言って偽り、男の元へ走る女の場面から始まります。

自宅で待っているのは夫、ではなく他人の夫(大爆笑)

 

主人公は自立した女。

そこへ通って来るのは妻子ある「売れない」小説家。

週の半分半分をきっちり妻と女のところを行き来すること8年。

まめよねぇ、そのエネルギーを売れる小説に使いたまえ。

そこへ過去に主人公が離婚する原因となった若い男が再登場して、もー、三角関係どころか四角関係のお話だよーーん。

こういうのは気にするヤツの負け。

どこかで嫉妬に捕まるとあっという間に壊れたり死人がでたりするから。

何事もなさそうに続ける人たちって意外に多かったりするのかもね。

 

寂聴女史の私小説であります。

女流文学賞受賞作とありますな。

吐き出してなんぼ、というところ。

昔は芸術に仕立て上げると許されたもんなんざんすよ。

描いて昇華といく......のか?

今ならベッキーどころじゃあるまいな。

世界中の数多の男女が繰り広げてきたであろうことなのに、彼女も厳しい時代に生まれたものよ。

 

あー、しんど。

 

夏の終り (新潮文庫)

夏の終り (新潮文庫)