そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります

昨日今日はなんだか恐ろしいほど寒く、今日は朝から火を焚いた。

自宅のメイン暖房は薪。

毎日焚き付けをしながら生活しているのだが、それはほとんど夜の仕事で、昼は十分灯油ストーブで間に合うのだが、昨日から身の危険を感じる寒さであり今日は朝から焚くことに。

ある程度の寒さがあると身が引き締まり家仕事もなんなくこなせるのだが、薪を焚いてしまうと木から癒し効果があるというフィトンチッドなるものがわんさかでてきて、動こうと思っても動くことのできないダメ人間と化してしまう。

傍らで眠る犬に誘われながらもゆるゆると本棚整理をし、仕分けを続ける。

 

「そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります 川上未映子

川上未映子の小説は何冊か読んでみたけれど、特に気に入ったものはなかった。

この本は言わば彼女の日記なのだが、小説と比べればかなり面白い。

一文が息をもつかせぬほどだらだらだらだら長いのが彼女の文章の特徴。

関西弁のテンポの良い文は一見明るく読めるが、このどことなく漂う不安定さは何。

これは誰でも感じる暗さなのかな。

 

日記を読み進めて行くとどーもこの方、子供時代いろいろとご苦労があった様子。

後半に、というかどんじり付近に子どもの頃見たご両親の夫婦喧嘩(と呼べるほど軽いものではなかったらしい)の様子がかかれているのだが、これがまた.......

死なんのかいな、と思わせるような派手さであたしはなぜか柳美里を思い出していた。

 

彼女の頭の中はやはり物書きのそれで整理されているというよりはなにやら得体のしれないものが溢れ出しているといった感じで収拾もつき難いのだが、実際小説よりも引き込まれた、と言っておこう。

 

さて寒さももう少し。

だんだん春めいてくることだろうよ。

 

そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります (講談社文庫)

そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります (講談社文庫)