スマイル

世間で言うところの1年で一番寒いであろう今時期にもかかわらず、桜が芽吹いてしまいそうなほどのこの陽気。

公園では清掃のおじさんがせっせとゴミ拾いをしていた。

 

とにかく忙しい。

忙しいとコトバにしてしまうのはとても恥ずかしいことだと普段思ってはいても、つい口をついて出てしまうほどの忙しさ。

何も金儲けに忙しいって話ではないのです。

いらぬことをし過ぎているだけ。

 

そして、ちょっとだけ時間が空いた今すべきことはやはり片付け。

冷蔵庫の中身と家中の抽き出し、それと本棚の整理。

本棚の整理は、ほら、読まないといけないじゃない?

棚の奥にさらりと並べられていたところから引っ張り出してみた。

電子書籍が少しずつ頭をもたげてきた昨今、わたくしの本棚は崩れつつある。

 

「スマイル 絶望を喜びに変えた女性の記録」

新婚旅行から帰った直後に乳がんが発見された妻。

手術を受けたが10年以上後に再発し、助かる見込みのない末期がんを宣告されてからの家族の物語かなぁ。

いんや、ちょっと違うか。

この夫婦は結婚当初からがんと一緒に生きてきたとでも言おうか。

病院では助かる見込みがないと宣言されてから、抗がん剤を止め、様々な民間療法を試していくのだが...........

それでがんを克服したとか抗がん剤は危ないとかそんな話ではないのです。

 

現在は20年前とはがんに対しての病院での向き合い方もだいぶ変わっていて、本人へ告知もするし抗がん剤を選ばない人も増えていますよね。

余命半年と宣告されてから数年は生きて身体の状態もまた変化して行くのだけれど、いちばん目に留まるのはもちろん彼女の気持ち。

スピリチュアル好きには泣いて喜ぶような内容かもしれないけれど、心理学的にも理解できる面があって、それはがんを患ってから亡くなるまでの心の変容という部分。

 

もちろん、こうやって日々感謝し明るく生きていけば病気になんてならない!なんて言うつもりもないけれど、もし突然受け止めることが難しいような事態が自身の身に起こった時には心理状態を参考にできるかもしれないし、まるっきりできないかもしれない。

ただ誰かががんを患ったとき、この本をそっと渡せるかどうかは........ちょっとわからない。

 

公園清掃のおじさんと話した。

未だに車からごみをぽいぽい捨てて行く人たちがいるんだそーだ。

そしてそのおじさんが言うには、

実はトイレなんだけど、今ほら冬だから水がでないでしょ。

大きいのしてトイレットペーパーがないから、自分のパンツでふいてそれぶん投げていくひといるんだよ.......ですって。

 

ふぅ..............ため息でちゃうね。

 

スマイル―絶望を喜びに変えた女性の記録 (光文社文庫)

スマイル―絶望を喜びに変えた女性の記録 (光文社文庫)

 

 文庫化されているんですねぇ。