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「昴 曽田正人

バレエがわからなくても(私もだ)それでも楽しめる。

そりゃそーだ、いちいちその世界の人しかわからないような表現ではヒットを飛ばせないではないか。

というわけで、読んでみました。

 

熱いマンガだとは聞いていましたが、画が荒過ぎてうっとおしい。

できれば絵に強弱がもっとあれば立体感とか迫り具合が出るのではないかと思ってしまう。

が、後半ではこの強弱がついてくる感じではあります。

画がうまいという感覚はなかったけれど、これが好きだという方は多いのかもしれないし、読み進めるうちに、あぁこのマンガはこの絵が良いのだなと思えるところまではいきます。

 

物語の内容はある不幸を機にバレエの世界へと向かう天才少女のお話。

とまぁ至極簡単に書くとこんな感じ。

しかも番外編を覗けば全編が11巻しかない。

もちろん長ければ良いというものではないし、長過ぎてだれるよりピッと終わった方が良いと思うのですが、設定を考えるともう少し長くても(20巻くらい)とも思います。

どうやらこの作家は理解できない天才を描きたいと、そりゃそーですわい。

凡人に理解できたらそりゃ努力家。

ただ感情移入というものはあるし、それがあった方が物語としては売れるでしょう。

まず、バレエに目覚めるきっかけが、まぁ身内の不幸でというわけなのですが、もう少し他の要素を加えても良かったのかもと思う。

それがないと彼女の人間性とか天才っぷりが、人生の流れではなくやはりこの子の本質としてじゃないかと思えてならないの。

だったら理由はどうであれこのコそのものがそういう人間なのだと表現しきった方がすっきりするような気もするけれど。

それじゃぁ感情移入からはますます遠ざかってしまうかしら。

 

そしてこのマンガは続きがあるんでしょうか。

ラストの11巻はわけのわからないところできれています。

それならボレロを踊りきったところで終わらせた方がよほど良かったのにとも思ってしまう。

いろいろなところに解決のつかない村上春樹的終わり方。

ずいぶん突っ込んできましたが、面白かったのかと問われれば、面白かったと応えます。

だって私の好きなテーマ、天才の苦悩なんですもの。

こういうテーマが好きな方には是非おすすめ。

 

どうやら黒木メイサ主演の映画もあるようですが、そちらはちょっと観る気がしません。

 

よしっと続けて「MOON昴ソリチュードスタンディング」の方も読んでみたいと思います、はい。

できれば絵が荒いところとか天才を題材に扱っているという点で似た部分のある羽海野チカとの違いを考察したいと思いつつ、そちらを読み返す時間が...........

昴 (1) (ビッグコミックス)

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kindle版もありますね。

昴(1): 1 (ビッグコミックス)

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