哲学の教科書

「哲学の教科書 中島義道

 

まえがきには「巷にあふれる哲学入門書を読み本当の意味で哲学に目を開かれる人は極めて少ない」と書いてある。

大哲学者を捕まえてこの人は哲学者ではないとか、この文学者の作品は哲学的であると捉えられているが決してそのようなことはないであるとか、その切り方(斬り方か)が非常に心地よい。

星の王子さま」も哲学的なぞではなく、これは大人の童話だ、とばっさり。

 

ニーチェ研究の竹内綱史さんの文章も素敵だが、こちら中島氏の文章もあたし.....好きですわ。

 

後半は部分的に彼の自叙伝として読んでも面白い。

格好などつけずに右往左往しながら哲学と歩んできた道を書き記している。

とかく難解な言葉で書かれがちな世界だが、難しい言葉で書きゃいいってもんじゃないよ。

仏教的なテイストも織り交ぜながら、自己の出来事や心情などの表現は文学に譲る。

日本人には合うんじゃないだろうか。

だから「哲学•非ー入門」なのかもしれないね

哲学の教科書 (講談社学術文庫)

哲学の教科書 (講談社学術文庫)

哲学の教科書 (講談社学術文庫)

哲学の教科書 (講談社学術文庫)