限りなく透明に近いブルー

限りなく透明に近いブルー  村上龍

 

えぇえぇ、30年以上後れていますとも。

新刊の話題じゃぁないのよ、デビュー作の話よ。

 

20年ほど前、ある村上作品を読んでそれ以来読んでいない。

なぜかって?あまりにも字が多かったのである!

バカなあたしは字の多さに辟易し最後まで読みはしたものの、読後消化しきれずに20年も経っていたということなのだよ。

 

現在、経済・金融さらにおこちゃまのハローワークなど、多方面で活躍する村上氏。

さてその処女作はというと・・・・

ジャンキーの物語である。

 

アメリカ軍の基地を持つ福生。

そこで暮らす若者たちのドラッグとセックスにまみれた日々。

主人公リュウはやがて・・・・なお話。

 

まず美しいタイトルが印象に残る。

Wiki によると当初のタイトルは違ったらしいが、あまりに過激なタイトルだったため変更。

このタイトルだけでも十分文学としていけそうなのだが、変更とあり村上氏の考えだったのか編集サイドの案だったのかはわからない。

 

そして少し驚くのはあとがき。

主人公と関係のあったリリーという女性への手紙なのだ。

村上氏が実際に見ていた光景を小説にしたものなのだろうが、作者も実際に関係者であったかどうかもまたナゾだ。

いいかそんなことはどうでも。

このリリーという女性の横顔をモチーフに村上氏はこの本の装丁も手がけている。

79年の映画では監督もつとめ、なんでもやりたい男なのだよ。

村上龍~~。

 

自分がもしこの小説をこの本の主人公と同じ年代に読んでいたなら・・・・。

狂気をカッコツケにすりかえただけじゃねぇのかと思ったかもしれない。

しかし今回初めて読んでみて、なんだろう。

やっぱりこの作家には何かあると思ってしまったのは確かだ。

その何かがわからないからあたしは凡人なのだが・・・。

えぇえぇ、20年後れていますとも・・・・。

限りなく透明に近いブルー (講談社文庫 む 3-1)

限りなく透明に近いブルー (講談社文庫 む 3-1)