橋本治と内田樹

橋本治内田樹

 

この本は長年のファンである橋本治との共著に小躍りする内田樹の橋本への愛あるまえがきで始まる。

とにかくこの男、橋本治が大、大、大好きなようだ。

 

本文である対談は、主に橋本氏の執筆に関する内容が多い。

普段の橋本氏の本はまさに橋本治一色。

変な言い方であるが、あまり誰かの何がしかを引用するとかそういった類のものではなく(もちろん、源氏や三島由紀夫に関するものがあったとしても)、最初から最後まで橋本氏の頭脳から繰り広げられるもののような気がする。

以前ミックジャガーを観た知人に「ミックどうだった?」と尋ねると「うん、ミックジャガーだったわ」と返ってきたことがあるが、「橋本治の本どうだった?」と聞かれても「うん、橋本治だったわ」としか答えようがないように。

対談の中で橋本氏に関する評論はないと本人がおっしゃっている。

プロでも書けない書評を私が書けるかね的な内容の数々。

橋本節であるとか橋本ワールドなどという言葉では表現できないほど「橋本治」なのである。

 

が、本書は内田氏との対談集。

橋本さんに上手い具合に内田さんの合いの手が入ることによって、まさに納得できる内容になってくるのである。

腑に落ちてくると言えばいいか。

え、橋本治こんなところまで考えていたのかと。

さらに深みにはまっていくと言えばいくのであるが。

 

たくさん引用したい箇所はあるのだが、皆さんにも読んでいただきたいので今回はいれないことにしてみたい。

橋本治と内田樹 (ちくま文庫)

橋本治と内田樹 (ちくま文庫)