木洩れ日に泳ぐ魚

「木洩れ日に泳ぐ魚 恩田陸

 

明日の引っ越しで別れ別れに暮らす事になった男女。

今晩が最後の夜なのだが、二人にはどうしても避けて通る事のできないある事情があった。

酒を酌み交わしながらの二人の会話は徐々にあの日の真相に迫っていく。

 

ってなお話なんです。

章ごとに男女交互に語られていきます。

じわじわと二人の間に何があったのかがいろいろな方向から語られていくというわけ。

次の展開の想像はついちゃうんだけど、わざと気づかせるような書き方をしているのかも。

 

相手の腹を探り探り、自分の記憶を手がかりに徐々に真相に迫るんですけど、ラストは

えーと...ユージニアのような欲求不満では終わりません(笑)

しかしそれが確かに事実なのかどうかもわからないの。

だって男女がかわす一夜の語りだけなのだから。

まぁ読んでみて思ったことは人間ってこんなふうに自分勝手にいろんなことを考えて自分をつくっているんだなって。

なんだかしみじみ思ってしまった。

 

本?本の感想ですか?

はい、なかなか楽しめましたよ。

木洩れ日に泳ぐ魚 (文春文庫)

木洩れ日に泳ぐ魚 (文春文庫)