羊をめぐる冒険

『1973年のピンボール 村上春樹』 1980年

 

デビュー作に続く第2作目。

僕と鼠ものシリーズと呼ばれる第2弾だ。

大学を卒業した「僕」が就職をし、双子のおんなのコと出会い、

鼠はいろいろ苦悩を抱え、そして僕はピンボールを探す。

私が内容を書くと、とんでもなくおもしろくなさそーな話になる。

ところが、ストーリーはさておき、ここから文章がぐっと変わる。

そして

 

羊をめぐる冒険 上・下 村上春樹』 1982年

 

仕事も順調に運び、耳の美しい彼女と出会った「僕」のところに、奇妙な出来事が舞い込む。

僕と鼠ものシリーズ完結編。

さて、世界のハルキ3作目でこんなもの打ち出してきやがった。

確かに「風の・・・」も「1973年・・・」もハルキテイストであることは確かだ。

もちろん本人の作品なのだから。

 

しかし、1作目と2作目はまだ一般的な小説とさほど変わりはなく、「風の・・・」を読んでも現在の村上春樹は、まず想像できない。

が、2作目で文章がぐっと変わったと書いたが、3作目になるとさらにガラッと変わってしまう。

これが村上春樹の世界観と片付けてしまうしか、この稚拙なブログでの表現は無理。

 

「羊をめぐる・・・」の目次を見てみよう。

鏡に映るもの、鏡に映らないもの

時計のねじをまく鼠

十二時のお茶の会

?????

 

十二時のお茶の会?

アリスか?

 

そう。

ルイス・キャロルも独自の世界観で書き上げ、今尚作品は愛されている。

クリエイティヴな仕事人に好まれ、球体関節人形作家はこぞってアリスを作りつづける。

村上春樹然り、ジョージ・ルーカス然り、わけのわからない世界を創りあげたその先に、人々をひきつける何かが生まれてしまう・・・いや、生ませてしまうのがアーティストなんですかねぇ。

 

この先の読み返し「ノルウェイの森」が控えているかと思うと、あぁ気が重い・・・・・。

羊をめぐる冒険

羊をめぐる冒険

1973年のピンボール (講談社文庫)

1973年のピンボール (講談社文庫)