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檻の外

『檻の外  木原音瀬』 2006年

 

再会する堂野と喜多川。

二人を取り巻く環境が変わる。

3編からなるラブ・ストーリー。

 

っとまぁ、短い内容説明なんですが、書けません。

書くと前巻「箱の中」のストーリーが完全ネタばれになってしまうのどす。

 

結論から申しますと、泣きました(正直だ)

えぇ、BLで朝っぱらからねぇ。

だって恋愛小説ですもの。

恋愛に男女は関係ないですわよ!と、思わせるのがこのBLなんだな。

 

正直、「箱の中」の2編のうち最初の物語は読みにくかったんですよ。

文章がとかではなく、慣れてなかったのかな。

どうもひとつ女性の書く刑務所内ってのが、いまひとつ掴みづらかったというか。

 

しかし、この章がないともちろん後半が活きてこないわけで、当然必要な章であることは確か。

前後通してある男の人生が他の視点から、浮き彫りにされるという形になっております。

もちろん、その男も登場しているし、台詞もありますよ。

「レベッカ」のように実物は出てこないのに周囲からの言葉で想像をかきたてられるという手法ではありません。

メインである男性二人のキャラは十分伝わってきます。

脇役もいろいろ重要であることはもちろんですが、妻(あるひとの)のキャラがいまひとつ。

後の悪役ぶり(?)が、他に方法がなかったのかと思わせるのも確かかな。

 

全5章を4人の視点で書かれてあるのですが、この視点の難しさってのも少し考えました。

あまりひねりとかもないし、読んでいくとストーリーの想像は簡単につきます。

が、泣くんですよねぇ。

想像がつくから余計泣くのかな。

知っている話なんかでもこれから大団円なんつってわかっていても泣きますから。

ある男の純粋で悲しいキャラクターに泣かされたのかもしれないね。

檻の外 (Holly NOVELS)

檻の外 (Holly NOVELS)