読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

レベッカ

『レベッカ  デュ・モーリア』

 

ある女性の付き添いで南仏を訪れた「わたし」

ホテルに滞在中大金持ちの男性マキシムと出会う。

マキシムは最愛の妻レベッカを亡くし、悲しみに打ちひしがれている。

その後マキシムと結婚することになる「わたし」だが、亡くなった妻レベッカの影が付きまとう。

 

日本では1940年ヒッチコックの映画が有名らしい。

ちなみに私はまだこの有名な映画をチェックしていない。

原作の小説レベッカはwikiも無し。

しかしこのレベッカはゴシック・ロマンの金字塔とあります。

 

結婚後誰もが噂するこの大邸宅マンダレーへ住むことになる「わたし」

第1章では夢の中でこのマンダレーへの道を進む「わたし」で物語が始まっていくのだが、この描写が素敵だ。

木々の中をかいくぐりからまるつたを追いやり花々が広がるマンダレー。

大金持ちマキシムと結婚した「わたし」だが、屋敷の隅々に人々の思い出の隅々に亡妻レベッカの影が色濃くよみがえる。

 

古い物語ではあるが、その古さは微塵も感じさせない。

原作の素晴らしさなのか、訳の良さなのか。

読みやすく西洋文学のいつもあるような文章のしつこさがない。

賞賛の嵐である亡妻レベッカの影に脅かされる「わたし」が知るレベッカの正体とは。

 

あれ?なんとなくどこかでこの雰囲気は味わったことが・・・あるかも。

巻末の解説をみて納得。

なんとこの小説の解説はあの恩田陸

そうだよ、そうだよ、この小説の持つ独特の雰囲気。

恩田陸が受け継いでいるのだ。

以前恩田陸を始めて読んだとき、しばし何かつかめないものを感じていたのだが、今回レベッカを読み頷いてしまった。

レベッカ〈下〉 (新潮文庫)

レベッカ〈下〉 (新潮文庫)

レベッカ〈上〉 (新潮文庫)

レベッカ〈上〉 (新潮文庫)