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コーネルの箱

コーネルの箱  チャールズ・シミック

 

コーネルはアメリカの芸術家。

このジョセフ・コーネルの作品にチャールズ・シミックが文章をそえたものだ。

 

コーネルは箱の芸術家。

自作の箱の中にあるのは通常であれはガラクタとしてゴミ箱行きのものたち。

その箱の中にコーネルは自身の世界を作り出す。

 

シミックの文章を引用させてもらうと

 

「ジョセフ・コーネルはスケッチもできなかったし油絵も描けなかったし彫刻もできなかった。にもかかわらず彼はアメリカの偉大な芸術家であった。【略】

1940年に組み立てた「クレオ・ド・メロード嬢のエジプト 博物史入門」に、彼は次のようなようなものを見つけて入れた。

人形の前腕、赤い砂、木の玉、ドイツの貨幣、ガラスや鏡の破片数個、コルクの栓をした壜十二、スフィンクス頭部の切り抜き

【以下省略】」

 

絵でもなく彫刻でもない。

それらは自分で制作したものではなくどこかに転がっていたものかもしれない。

まるで少年たちの宝物の箱、もしくは机の中のようだ。

 

このコーネルの箱はとてつもなく深く観るものを惹きつける。

コーネルが亡くなった日の朝、妹に残した言葉を書いておこう。

 

「いままで内気にふるまいすぎた」

コーネルの箱

コーネルの箱