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ザ・ドール

球体関節人形をご存知だろうか?

関節の部分が球状になっていていろんなポーズをつけられる人形のことだ。

動かせるだけあって通常の人形よりはより人間に近い雰囲気を持たせることができる。

 

この人形を初めて制作したのはハンス・ベルメール

今日ご紹介するのはベルメールの写真集『ザ・ドール』だ。

 

ハンス・ベルメール

1902年ポーランド生まれ。

画家、グラフィックデザイナー、写真家、人形作家。

 

さて、この作品・・・。

本人が人形だと言い張っているから人形なのかもしれないが、お人形さんというより明らかに多少人の形をした造形作品だ。

従来の日本にある人形を想像している方は度肝を抜かれるかもしれない。

ちなみに金原ひとみさんのアッシュベイビーの表紙にも使われているので下に載せておいた。

このベルメールを日本に初めて紹介したのは澁澤龍彦氏。

この記事で四谷シモン氏らがひどく影響を受けた。

 

ベルメールには有名な作品がある。

腹部が球体になっていて、それがジョイントになり上下に下半身がついているというもの。

人間の胴の部分も下半身の足になっていて、まぁ上も下も足なのである。

この作品のレプリカを澁澤氏は作家土井典さんに依頼するのだが、土井さんは苦労の末これを仕上げる。

当時ベルメールの本は税関を通らなかったのだから。

 

今日本でも多くの作家さんたちは人間の形をした作品を作られるのだが、なかにはやはり芸術!としか言い表せないような作品を作られるかたももちろんいる。

四谷シモンさんなども様々な作品があるのだが、やはりベルメールの影響がかなり大きかったと見えリスペクトしまくりである。

今回改めて感じたのだが、シモンさんそりゃ真似し過ぎだろう。

 

昨今いろいろな人形の関節に球が使用され、マネキンなどにも使われるようになった。

普通に見られるこの球体関節だが、最初はこのおっさんから始まったんだね。

ザ・ドール

ザ・ドール

アッシュベイビー (集英社文庫)

アッシュベイビー (集英社文庫)