犬神家の一族

犬神家の一族

 

映画が成功している場合原作がいくらすばらしくても後から読むと若干かすれる場合がある。

話の内容は知っているのでどんなもんかのーと読み始めると、

すべていらぬ心配に終った。

 

金田一耕助の描写。

年ごろ三十五、六、もじゃもじゃ頭の、風采のあがらぬ小柄の人物でよれよれのセルによれよれの袴といういでたち。

うひゃうひゃやっぱもじゃもじゃ頭なのね。

 

わけアリの大邸宅、意味深な登場人物、必ず出てくる絶世の美女~。

映画と原作の違いはほとんどない。

この原作を市川氏が撮ると真っ黒な世界に血の赤。

あんな絵になるのか。

 

映画は死体とかなんといっても佐清(スケキヨ)の仮面が衝撃だが、原作はあそこまではおどろおどろしい感じではない。

犬神財閥の創始者 犬神佐兵衛翁の詳しい話がおもしろかった。

この辺だけでも映画がもう1本できそうである。

もちろん女の情念がメインでもあるのだが、親子間の無残な怨念という方が濃い。

 

湖面に浮かぶ両足が浮き上がった逆さの死体を覚えておいでだろう。

素足だったような気がするが、ちなみに原作はネルのパジャマをはいている。

パジャマ姿じゃなんかね。

力抜けちゃうもんね。

 

ほぅ・・・金田一は東北出身なのね・・・。

犬神家の一族 (角川文庫―金田一耕助ファイル)

犬神家の一族 (角川文庫―金田一耕助ファイル)