佐伯祐三

新日曜美術館」が好きだ。

 

時間もないので今日は流して観よう、今日こそは適当に観ようと思っているのだが、毎週毎週いい特集をやってくれるのだ。

今週は「佐伯祐三

80年前パリに渡り30歳の若さで亡くなった。

画家として生きたのはパリに滞在していた頃のたった4年。

華やかなパリで地味な下町を描き続けた。

パリにいた時代ピカソやシャガールが腕を磨き、日本の藤田嗣治もそこにいた。

佐伯は自信作を持ってパリへ出向いたのだが、活躍していた画家ヴラマンク

「このアカデミック!この絵には生命がない」

と1時間にわたって罵声を浴びせられた。

それから彼の絵は変わった。

柔らかいタッチは消え、荒々しい絵になった。

本当に描きたいのは場末の酒場であったと気づく。

彼の絵は、標準サイズのレンズで撮影した構図と変わりがないという。

肉眼で見える景色を庶民の生活の視線で捉えているそうだ。

そして佐伯の絵には人物がいない。

佐伯が亡くなって9年後、彼の画集が出版された。

そこには武者小路実篤が文章を添えている。

 

「何か美を超越した美しさがあった。

捨て身の美しさだと思った。自己を投げ出しているのだ。

捨て身の美・・・それは絶対なものをふくんでいる。」

 

以上、新日曜美術館からでした。