足寄より

松山千春の自伝「足寄より」が映画化された。

映画「旅立ち~足寄より」

北海道では現在先行上映。東京は来年1月から。全国順次公開予定。

 

だそーだ。

 

「足寄より」・・・読んでいました。

確か子供の頃にバスケットをやっていたこととか、デビューの辺りまでの話だったかな。

若い千春らしいしゃべり口調で書かれていて、23歳の頃の作品だ。

コンサートに行った方ならご存知だろうが、彼はライブの最中にもよくしゃべる。

3分歌って5分しゃべる。

歌い終ると「まぁあれだな・・・」とすぐ何かしゃべりだすのである。

 

どちらかというとこの本より以前読んでいた「月刊松山SAGA」の方が印象に残っている。

ある日千春が自宅に帰ると、おすぎがエプロン姿でメシの支度をしながら「ちーさまお帰り」といった。

 

・・・・・・・。

 

こんな話はどうでもよろしい。

千春が子供の頃家が貧乏だったのは有名な話。

しかしその貧乏は度を超していた。

北海道の真冬、千春と姉は家の中でも寒さに耐えるため、新聞紙にくるまっていた。

新聞を作っている父に政治の話を聞かせてもらうのが何よりの楽しみだったと語っている。

内地の人間には想像を絶する寒さだと思うが、真冬でさえまだこれはマシな話なのだそうだ。

問題は春。

雪解けの頃。

いっせいに雪解け水が家の中に入ってくるのだそうだ。

彼らは家の中で長靴で暮らし、押入れで寝た。

当時はもちろんトイレは汲み取り式である。

あの衛生状態でよく病気にならなかったと本人は語っていた・・・・・・。

 

私なんかには想像しろといわれても無理な話である。

寒さすら想像できない。

「SAGA」の文庫が出ているらしいが、この話が載っているのかどうかはわからない。

ただ読んできた中で自分が一番記憶に残っているのはこの話だった。

あらためて「大空と大地の中で」のすごさを感じてしまう。

確かに松山千春という骨のある男は現在も生きているんだな。

足寄より (集英社文庫)

足寄より (集英社文庫)