カヌー犬・ガクの生涯

名犬といえば

ラッシーにパトラッシュ、そして「ガク」ですかね。

ご存知野田さんのカヌー犬。

 

野田知佑氏の本は読んだことがなかった。

ひねくれて街を離れ旅を続けるイメージがあったからだ。

それに「男はひとりで旅に出るものだ」といいつつ犬と一緒だし・・・。

 

「ガク」のことは椎名誠氏の本で知っていた。

そして椎名さんの息子「岳」くんから名をもらったことも・・・。

 

読んだのは「カヌー犬・ガクの生涯 ともにさすらいてあり」そして「さらば、ガク」

「ガクの生涯・・・」は文字通り「ガク」と出会ってから別れまでを書いている。

二人はどんな旅を続けてきたのか、ガクはどんな犬だったのか。

とにかく「ガク」は普通の犬のようには育てられなかった。

繋がれなかったし、どこかの家に入れておいても出て行きたいときはドアを蹴破ってまで出掛けたらしい。

一般家庭で飼われれば、即問題行動である・・・。

カヌーから落ちるとまずいので「お座り」と「ふせ」意外は教えなかったそうだ。

しかしガクはいつでも自分の仕事を探し、番をした。

 

笑ってしまった話をひとつ。

「ガク」が仔犬の頃、魚のスイコミを飲み込んでしまったことがあるそうだ。

結果手術となったのだが、何人かは椎名さんちの岳が拾い喰いをしたと思ったらしい。

 

野田さんはひねくれおっさんだと思っていたと冒頭に書いたが、

このひねくれおっさんが旅をしてくれないと私たちは別な世界を知ることができない。

そしてこのひねくれおっさんは、読ませる。

やはりおもしろいのだ。

 

「さらば・・・」の方は殆んどが写真なのだが、こちらはもう泣ける。

写真を見ているだけで泣ける・・・(歳だな・・・)

「ガク」は世界を旅し自由に生き幸せだったと語るのは短絡的だろう。

それは「ガク」にしかわからない。

じゃぁ一般家庭の犬は幸せじゃないのか?

いや違う。

繋がれていても、海外旅行をしなくても、お留守番が長くてもそれでも幸せな犬は多い。

だって犬は人間と一緒にいたいのだから・・・。

さらば、ガク (文春文庫)

さらば、ガク (文春文庫)