人間

秋ですな。

ご無沙汰しておりましたが、図書館通いでちまちま読んではおりました。

それは後々紹介できると良いのですが・・・

 

4月から始まったシルバー枠のドラマ倉本聰の「やすらぎの郷

半年間もの間、飽きさせずにみせてくれた。

いよいよ最後の週を迎える。

ドラマも映画も小説もストーリーこそ大事なのだと思っていたけれど、ここにきて(どこにきてだ?)あらためて思うことがある。

設定はもちろんのこと、何が面白くさせるのかといえばやはり人間である。

倉本聰は人間を描いている。

 

太宰治も人間の滑稽さを

寺山修司も人間の情けなさを

 

そう、人間はアホくさい。

ドラマの中でとあるヤクザの辞世の句が使われていた。

 

大笑い 三十年の 馬鹿騒ぎ

 

お見事。

魔の山

本の虫、ご存知ですね。

本好きの人のことじゃぁなく、実際に古書や置きっ放しの本をうろうろしているあの小さな虫のことです。

最近、私の指の周りを徘徊しておったのですがっ!!

出た場所もまさしく本の上なんですがっ!

虫が這っていたのはkindleアプリの上でした。

最近の本の虫はスマホにも出るんですね。

 

 「魔の山 トーマスマン」

魔の山〈上〉 (岩波文庫)

魔の山〈上〉 (岩波文庫)

 
魔の山〈下〉 (岩波文庫)

魔の山〈下〉 (岩波文庫)

 

昨今、図書館利用が多ございまして、すっかりパターン化してしまいました。

返しに行ったのに、借りてくる。

今度こそ返すつもりがまた借りてくる、の繰り返し。

病気ですな、病気。

 

さて、久しぶりの小説なんでございますが、

えーと、いとこに会いに山奥のサナトリウムへ3週間の旅に出た青年が、なんと見舞いのつもりが自身も病におかされてたっていうなんとも切ない話。

病院もサナトリウムもまぁ、日常とは違いますからねぇ。

入ってる方は慣れてくる、側から見ると独特な空間とでも申しますか。

しかもこの本、文庫の分厚い上下巻(1400Pくらい)

長い、ほんと長い。アァァァアア長ぇ〜。

 

古典などに手を出してしまうと図書館という所は入ったらもう出てこられないところになってしまいます。

いくら便利な電子書籍が普通になってこようが、暇な人間は図書館がベストよと鼻を鳴らしておった私なのだが、一つ大きな問題が浮上。

 

図書館の本は字が小さい。

 

図書館の本は大半が古く、字が小さいのである。

遠くも近くも見えなくなってきた今日この頃。

しかもタブレットkindleで字の大きさを調節できる便利さに慣れた今、目の疲労度が明らかに違う。

せっかくの紙本でもやはり小さい字は読みにくくなってしまったのである。

あぁ、なんということ。

またどこか落ち着く場所を求めて彷徨う私なのであった。

 

臨済録

先日火傷をいたしまして、現在は絶賛水膨れ中ですが、大丈夫でございます。

傷(でいいのかな)を眺めながらいろんな形や色に変わっていくんだなぁと思いまして、はい。

人間の身体って面白いもんでございます。

 

臨済宗の開祖、臨済の言行をまとめたものに「臨済録」がございますが、禅の中でも魂を鷲掴みにされると言う表現がまさにぴったりな書物なんです、これが。

人間死ぬ前に一度読んでおくのが良いとは思いますが、本来死のためにあるものではなく、いかに生きるかにかかってくるものでございますので、ピンピンしている状態で読んでみるのがやはり賢明ではありましょう。

 

臨済録 (岩波文庫)

臨済録 (岩波文庫)

 

 

入矢義高氏の訳が素晴らしい岩波文庫版、この先生のお弟子さんの臨済録もあると小耳に挟んだのでこちらも読んでみました。

 

小川隆氏の「臨済録」です。 

『臨済録』―禅の語録のことばと思想 (書物誕生―あたらしい古典入門)

『臨済録』―禅の語録のことばと思想 (書物誕生―あたらしい古典入門)

 

 

まず、問答や公案を中国禅から集めたものの説明がありまして、作品の紹介として「臨済録」が訳されております。

先日テレビで拝見したところ、こちらの小川先生が禅僧方にお寺で講義しておられました。

確かに中国語専門の仏教学者ではありますが、お坊さんが聞く側ねぇ。

入矢訳より、より丁寧な説明で補足もあり楽しめますが、この書物に初めて触れる方は岩波文庫版からをおすすめいたします。

これを読んで今ままで自分は何をやっていたんだろうと気付かれても、責任は取れません。

そして何も感じなくても問題はありません。

 

中国禅についてもっと知りたい方はこちらも紹介しておきます。

増補 自己と超越――禅・人・ことば (岩波現代文庫)

増補 自己と超越――禅・人・ことば (岩波現代文庫)

 
増補 求道と悦楽――中国の禅と詩 (岩波現代文庫)

増補 求道と悦楽――中国の禅と詩 (岩波現代文庫)